2014年10月
東天紅(とうてんこう)! 鶏ちゃんよ羽ばたけ!
10年ひと昔といいますが、現代の10年は時代の変化が激しく、
一昔どころか二昔、三昔と感じるほど世の中の進化に驚きます。
地元では鶏ちゃんはなくてはならない、お水の様な大事な郷土料理なのです。
10年前、この鶏ちゃんを知ってもらうために
東京のイベント会場へ出向き、鶏ちゃんを焼いて提供したときは
「鶏ちゃんって、あなたの名前ですか」と言われたほどです。
ショックでした。
それからいろいろな方と共に鶏ちゃんを広めようと……。
どなたかの言葉ではないですが、「あれから10年」です。
近頃では「あなたの名前ですか」とはようやく言われないようになりました。
私自身が今、鶏ちゃんならば大きな羽根を付けて
「東天紅(とうてんこう)!」と叫び、
「鶏ちゃんは下呂温泉に来ますといろいろな味がありますヨ」と知らせて飛んで行きたい気分です。(笑)
東天紅とは東の空が紅くなる意から、夜明けを知らせる鶏の鳴き声を表す語ということです。
お客様にはわざわざお店に足を運んでいただくわけですが、
杉の子のこだわりは、しょうゆ味をベースにした秘伝のタレと
岐阜県産鶏モモ肉を使用していることです。
この鶏モモ肉はとてもおいしいです。
お店の外に親子で並んで下さっているお客様の姿を見ていた小学3年生の孫が
「暑いのに並んでまで食べていってくださる。本当に感謝がしたい。胸が込み上げ涙がこぼれたヨ」とつぶやきました。
店としてはまだまだヒヨコですが、
ここまで育てていただいたお客様はじめ多数の方に支えられ、
2年前には郷土料理としての鶏ちゃんを応援する「鶏ちゃん合衆国」も設立され、本当にありがとうございます。
店としてはまだまだヒヨコですが、皆さまへの感謝の気持ちでいっぱいです。
下呂温泉へお越しの節はお待ちしております。